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2026.08.16(日)

【福祉住環境コーディネーターが考える資金術】住宅の「持分」で変わる減税・団信・相続と、ペットと暮らす将来の安心

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こんにちは!福祉住環境コーディネーターの野口です。普段は「誰もが長く安心して暮らせる間取り」や「手すりの位置・段差のないバリアフリー設計」といったお話をさせていただくことが多いのですが、実は住まいづくりの現場で同じくらい大切だと感じているのが「資金計画と所有持分(持ち分)」の話です。

今回は、後から後悔しないために知っておきたい「持分決定が及ぼす住宅ローン減税・団信・贈与・相続への影響」と、「ペットを含めた家族全員を守る資金術」についてお話しします。

住宅の「持分」とは? なぜ最初に正しく決めるべきなのか

住宅を取得する際、登記簿に記録する「所有権の割合」を持分と言います。例えば、夫婦で資金を出し合って家を建てる場合、100%どちらか一方の名義にするのか、あるいは「50%:50%」といった共有名義にするのかを決める必要があります。

ここで最も重要な原則は、「実際の資金負担の割合と、登記上の持分比率を一致させること」です。

もし、資金を夫婦で半々に負担したにもかかわらず名義を夫100%にしてしまうと、妻から夫へ資金が「贈与」されたとみなされ、意図しない贈与税が課されてしまうリスクがあります。

【持分×住宅ローン減税】夫婦で控除をフル活用するポイント

持分を考える上で、最初に直面するのが「住宅ローン減税(住宅借入金等特別控除)」です。

住宅ローン減税は、年末時点のローン残高に応じて所得税や住民税が控除される制度です。単独ローン(一人の名義)で借りる場合はその人だけが対象ですが、夫婦で「ペアローン」「連帯債務」を活用してそれぞれが持分を持つ場合、夫婦二人がそれぞれ住宅ローン減税を受けることが可能になります。

夫婦共有名義のメリットと注意点

  • メリット:二人の収入を合算して控除を受けられるため、世帯全体での節税効果が高まる。
  • 注意点:将来的にどちらかが退職して収入がなくなった場合、所得税・住民税が発生しないため、控除を使い切れなくなる可能性がある。

「いま節税できるか」だけでなく、「10年後に働き方が変わっても効果を得られるか」という長期的な視点を持って持分比率とローン形態を決定することが、資金術の第一歩です。

【持分×団信】「万が一」のとき、残された家族とペットを守る

注文住宅を建てる際、多くの方が加入するのが団体信用生命保険(団信)です。これはローン返済中に契約者が死亡または重度障害を負った場合、ローンの残高がゼロになる仕組みです。

持分やローンの組み方によって、万が一の際の保証範囲が変わる点には注意が必要です。

  • 夫単独ローンの場合:夫に万が一があれば、ローン残高はゼロになり、家はそのまま家族に残ります。
  • 夫婦ペアローンの場合:夫に万が一があった場合、「夫の持分・ローン負担分」のみがゼロになり、「妻の持分・ローン負担分」はそのまま返済が続きます

最近では、夫婦どちらかに万が一があっても全額が返済される「夫婦連生団信(デュエット)」などの選択肢も増えています。

持分を設定する際は、「もし自分たちに何かあった時、残された家族(そして愛するペット)が住み慣れた家でそのまま暮らし続けられるか?」という生活保障の観点も含めて検討することが不可欠です。

【持分×贈与・相続】親からの支援と将来のトラブル防止

家づくりの際、親御様から資金援助を受ける方も少なくありません。この時に活用できるのが「住宅取得等資金の贈与税の非課税特例」です。

しかし、親から受け取った支援金の扱いと持分設定を誤ると、将来の相続トラブルの原因になることがあります。

贈与と持分のポイント

  1. 支援を受けた人が持分を持つ:例えば、夫の親から500万円の援助を受けた場合、その500万円分は「夫の出資」として持分比率に反映させます。
  2. 将来の相続を見据える:親の資金が入っている場合、将来的に親が亡くなった際の相続時に他のきょうだいと権利関係で揉めないよう、資金の出所と持分を書類として明確に残しておくことが重要です。

福祉の現場では、「住む場所はあるけれど権利関係が複雑でリフォームや売却がスムーズにできない」というご相談をよく受けます。家を建てる段階で将来の相続まで見越して持分をクリアにしておくことが、世代を超えた住まいの安心につながります。

まとめ:将来の暮らしまでデザインする家づくりを

住宅の「持分」は、単なる書類上の手続きや数字の配分ではありません。

  • 現在の節税効果(住宅ローン減税)
  • 万が一の保障(団信)
  • 親との資金関係と将来の安心(贈与・相続)
  • 大切な家族やペットとの長期的な暮らし(福祉住環境)

これらすべてに直結する、非常に重要な選択です。

建築会社を選ぶ際は、建物のデザインや性能だけでなく、こうした「お金の権利と将来の暮らし」まで親身に寄り添って提案してくれるパートナーを選ぶことをおすすめします。

当社には大宮・蓮田・北本に店舗を持ち、ご家族全員(そしてペットも!)が一生涯安心して暮らせる住まいづくりをお手伝するスタッフがいます。「持分をどう決めればいいかわからない」「自分たちに合ったローンの組み方を知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。